意外と多いのは、その請求書を作成した日です。例えば、月末締めの会社が請求書を作成するのは、締日が来て、請求する内容が確定してからになります。そうすると、請求書の発行日が締日の数日後になります。これが意外と処理ミスの元になります。短時間で大量の資料を処理しないといけない経理の現場では、発行日が翌月頭の請求書が処理対象から外されてしまったりする事故もあります。慣れている人はほとんどやらないミスですが、他の悪条件と重なったときなど、全くない訳ではありません。
その請求書が何月の収益なのか、何月の費用なのかというのは、会計ではとても大切なことです。6月3日発行の「業務委託料」としか書かれていない請求書が5月末締めだという暗黙の了解があることがありますが、書かれていない情報が伝わることは期待してはいけません。必要な情報は書類に明記する。経理に限らず、これが事故を防ぐ基本です。